大阪・SENNAN LONG PARK内 SUNCOURTで「庶民シュート」!~自身も4度のけが・手術を乗り越え、バスケットボール競技を『する・みる・ささえる』スポーツドクター 池田 樹広さんが語る、アスリートメディカルサポートの魅力~
- カラダを動かす
- ここだけ
- 人に聞く
- やってみた
- スポーツでにぎわう
- 家族と一緒に
- 子どもと一緒に
- グルメ
- カフェ
大阪府

本記事の撮影は緊急事態宣言解除期間中に感染症対策・短時間滞在・ソーシャルディスタンス確保のもと行ない、インタビューは後日zoomを使用しオンラインにて実施しました。
みなさ~ん、こんにちは!バスケ勉強中トレーナーの山岡 彩加です。今日は尊敬するある人との待ち合わせで、SENNAN LONG PARK(泉南りんくう公園)にやって来ました!

私はというと、到着してすぐに「泉南温泉 SORAの湯」で身をほころばせまして、今は、砂浜に寝そべって原稿を書いています。

WMG2021関西「オープンウォーター」会場・タルイサザンビーチでのんびりステイ
目の前には光の当たり方で色の変わるキラキラな海、心地よい磯の香り、癒しの波音・・・心もふわふわしてもう眠ってしまいそうですが、まずはこのスポットをご紹介させてください。あっ、目の前を飛行機が通った・・・関西国際空港が近いのですね。

「SENNAN LONG PARK」は大阪府泉南市に2020年に誕生した屋外遊びのスポット。大阪湾の海岸沿いに遊びのエリアが4つあり、それぞれに建物が並んでいます。砂浜でのんびりしている私の他にも、沿道をお散歩しているカップル、犬とかけっこする家族、ウィンドサーファーやビーチサッカーの選手たち、オシャレカフェでランチをする女子会メンバーズなどなど・・・ゆったり時間の流れるこの場所には、まだまだ多種多様な楽しみ方がありそうです。

そんな中で今回取り上げる場所は、一番西に位置する「アクティビティエリア」の屋外3x3専用バスケットコート「SUNCOURT」。バスケットリングが2つあり、普段は予約なく無料で使用できます。この日もバスケットボールを持った親子連れなど、様々な楽しみ方をしている人たちが代わる代わる利用し、どの時間帯もワイワイ賑わっていました。
バスケを『する・みる・ささえる』スポーツドクター・池田 樹広さんにインタビュー。
ポカポカ陽気の下、すっかりリラックスムードな私の前に現れたのは・・・
筆者 池田先生!今日はお忙しい中ありがとうございます。
池田医師(以下、池田) こんにちは。整形外科医師の池田 樹広(いけだ しげひろ)です。よろしくお願いします。
筆者 池田先生!今日はお忙しい中ありがとうございます。
池田医師(以下、池田) こんにちは。整形外科医師の池田 樹広(いけだ しげひろ)です。よろしくお願いします。

(撮影時のみソーシャルディスタンスを確保してマスク無し)
まず、私がなぜ池田先生にインタビューしようと思ったのかをご紹介させてください。それは、私がキャリアチェンジで大阪の病院へ転職した直後、スポーツ疾患の院内勉強会で熱く語られる池田先生の姿を拝見した時のこと。アスリートの治療に向けられる熱量とともに、「この人はなぜ一人で戦っているんだろう?」と、参加者大勢の勉強会で『孤独』なポジションを敢えて選んでおられる姿勢に興味を持ったのです。

ご自身より年上のリハビリテーションスタッフもたくさんいる中での、この強い振る舞い。転職したての私は「この熱さで訴えかけているのは尋常じゃないぞ・・・」と衝撃を受け、背景を知りたくなったのでした。

その真相は「池田先生ご自身のけが・手術経験から生まれた、競技サポートにかける覚悟」でした。本記事ではそんなご経験を踏まえた「競技サポートの魅力」についてご紹介します!

手術治療から現場や教育まで、メディカルサポート尽くしの日々
筆者 いつもは職場でお会いしますので、白衣ではない池田先生がとても新鮮です。バスケットボール競技に強い思い入れをお持ちだとお聞きしたのですが、どんな活動をされているのでしょうか?
池田 バスケ、好きです!まずプレーするのが大好きで、自分が主宰しているチームも2021年で設立10年目です。整形外科ドクターとしては病院での手術治療の他、競技現場でのメディカルサポートをしています。やりがいがあって、難しくも楽しいので、これからもどんどんチャレンジしていきたい。バスケについては、語り始めると止まりません(笑)
池田 バスケ、好きです!まずプレーするのが大好きで、自分が主宰しているチームも2021年で設立10年目です。整形外科ドクターとしては病院での手術治療の他、競技現場でのメディカルサポートをしています。やりがいがあって、難しくも楽しいので、これからもどんどんチャレンジしていきたい。バスケについては、語り始めると止まりません(笑)


★友情出演:池田先生が室長を務める「リハビリテーション室」のトレーナーさん
筆者 本当に「バスケ大好き」でいらっしゃるんですね!病院勤務に並行しての現場活動でお休みが無さそうなイメージですが、実際のところはいかがですか?
池田 現場に出向くメディカルサポートは、バスケのチームドクターだけでなく、サッカーなどの他のスポーツも含め競技団体の活動で会場ドクターの仕事もしていて。あとは大学や専門学校でスポーツ医療についての講義をしたり・・・言われてみれば、スポーツメディカル尽くしの生活ですね。時間のやりくりは大変ですが、合間合間でバスケの練習をするのが息抜きになっているので、やっぱり好きです。
池田 現場に出向くメディカルサポートは、バスケのチームドクターだけでなく、サッカーなどの他のスポーツも含め競技団体の活動で会場ドクターの仕事もしていて。あとは大学や専門学校でスポーツ医療についての講義をしたり・・・言われてみれば、スポーツメディカル尽くしの生活ですね。時間のやりくりは大変ですが、合間合間でバスケの練習をするのが息抜きになっているので、やっぱり好きです。


いつでも気持ちよくストリートバスケを楽しめる「SUNCOURT」
筆者 今日は「SENNAN LONG PARK」をご紹介いただきましたが、この場所とのご関係は?
池田 新しい屋外コートが出来たと聞いて、どんな場所か気になっていたんです。2020年に3x3の大会が開催される予定だったのが台風で中止になって、そこからずっと来てみたくて。普段は大阪府下の体育館でプレーすることが多いのですが、予約を取るのに一苦労なんですよね。ここだと環境もいいし、いつでも気持ちよくストリートバスケを楽しめそうですね!
池田 新しい屋外コートが出来たと聞いて、どんな場所か気になっていたんです。2020年に3x3の大会が開催される予定だったのが台風で中止になって、そこからずっと来てみたくて。普段は大阪府下の体育館でプレーすることが多いのですが、予約を取るのに一苦労なんですよね。ここだと環境もいいし、いつでも気持ちよくストリートバスケを楽しめそうですね!

筆者 なるほど!次はご自身のバスケルーツについてお聞かせください。好きになられたのはいつ頃でしょうか?
池田 小学校の頃に、漫画「SLAMDUNK(スラムダンク)」を読んで、です。近所のお兄ちゃんが捨てようとしていた漫画雑誌を読んで、もう、子どもながらに衝撃を受けて。本格的なプレーは中学の部活からです。紆余曲折がありましたけど、35歳の今も楽しくプレーできているのが本当に嬉しいですね。
池田 小学校の頃に、漫画「SLAMDUNK(スラムダンク)」を読んで、です。近所のお兄ちゃんが捨てようとしていた漫画雑誌を読んで、もう、子どもながらに衝撃を受けて。本格的なプレーは中学の部活からです。紆余曲折がありましたけど、35歳の今も楽しくプレーできているのが本当に嬉しいですね。

チームドクターとしてのやりがいは「チームの成長と、スポーツ外傷・障害予防でけがで苦しむ選手を出さないようにすること」
筆者 チームドクターとしての関わりの中では、どんな時に楽しさを感じておられますか?
池田 それはもう、サポートしているチームの成長が感じられた時、これに尽きます。自分もチームの一員として、試合で勝利することが何より嬉しいです。チームドクターとしての目標は、自分も受傷し手術を経験した「ACL損傷」をはじめとするスポーツ外傷・障害を予防し、怪我で苦しむ選手を出さないようにすることです。また、最もポピュラーなバスケ障害であるいわゆる「捻挫」ももちろん減らしたいので、日々悩みながらアプローチしています。チーム全体として強くなる過程に自分が専門性を活かして関われることが楽しく、この取り組みは今後も続けていきたいです。
筆者 嬉しかったエピソード、もっと教えてください!
池田 自分の関わったチームで、リハビリテーションに興味を持ち理学療法士やトレーナーを目指す選手が出てきてくれた時は1医療者として嬉しかったですね。スポーツ現場で自分がやってきたことの重要性が選手にも伝わっていたのだと思うと、本当にチームドクター冥利に尽きます。
池田 それはもう、サポートしているチームの成長が感じられた時、これに尽きます。自分もチームの一員として、試合で勝利することが何より嬉しいです。チームドクターとしての目標は、自分も受傷し手術を経験した「ACL損傷」をはじめとするスポーツ外傷・障害を予防し、怪我で苦しむ選手を出さないようにすることです。また、最もポピュラーなバスケ障害であるいわゆる「捻挫」ももちろん減らしたいので、日々悩みながらアプローチしています。チーム全体として強くなる過程に自分が専門性を活かして関われることが楽しく、この取り組みは今後も続けていきたいです。
筆者 嬉しかったエピソード、もっと教えてください!
池田 自分の関わったチームで、リハビリテーションに興味を持ち理学療法士やトレーナーを目指す選手が出てきてくれた時は1医療者として嬉しかったですね。スポーツ現場で自分がやってきたことの重要性が選手にも伝わっていたのだと思うと、本当にチームドクター冥利に尽きます。
筆者 では、苦労されるのどんなことですか?
池田 苦労・・・というと少しニュアンスが違うのですが、怪我や不調はいつ起こるか分からないので、365日いつでもチームドクターであることが求められます。また、病院の診察室で通常ならばするであろう判断と、チームドクターとして現場で行なう判断が異なることがあります。診察室では出せないGoサインを、現場では信頼関係をベースに出すこともありますね。逆にStopの指示は、選手背景やチーム状況がわかりすぎるので、とても苦しいです。これらは大変なことではありますが、同時にやりがいでもあります。苦しさやしんどさも含めて、自分の中ではライフワークの位置付けですね。
池田 苦労・・・というと少しニュアンスが違うのですが、怪我や不調はいつ起こるか分からないので、365日いつでもチームドクターであることが求められます。また、病院の診察室で通常ならばするであろう判断と、チームドクターとして現場で行なう判断が異なることがあります。診察室では出せないGoサインを、現場では信頼関係をベースに出すこともありますね。逆にStopの指示は、選手背景やチーム状況がわかりすぎるので、とても苦しいです。これらは大変なことではありますが、同時にやりがいでもあります。苦しさやしんどさも含めて、自分の中ではライフワークの位置付けですね。

自身もバスケで受傷し、両膝 計4回の手術を経験。スポーツドクターとしての強みに昇華し、スポーツを多面的に楽しむ!
筆者 ありがとうございます!最後に一言、よろしくお願いします。
池田 個人的な話ですが、最初のバスケでの右膝ACL損傷の手術は高校1年生で、その後も2回バスケがやりたくて右膝の手術をしています。そして実は34歳の年、またもやバスケプレー中に反対膝のACLも切ってしまって・・・2019年のクリスマスに手術を受けて、今まさに競技復帰のリハビリに励んでいるんです。直後は落ち込みました。でも今は、「けがをしてしまったアスリートの気持ち」を理解することが出来たこの経験は、スポーツドクターの自分にとっては強みだと言い切れます。これらをバネにして、今後もメディカルサポートにおける活動の幅を拡げていきたいと考えています。もちろん、僕自身も生涯スポーツとして、これから先もずっとバスケを楽しむつもりです!
池田 個人的な話ですが、最初のバスケでの右膝ACL損傷の手術は高校1年生で、その後も2回バスケがやりたくて右膝の手術をしています。そして実は34歳の年、またもやバスケプレー中に反対膝のACLも切ってしまって・・・2019年のクリスマスに手術を受けて、今まさに競技復帰のリハビリに励んでいるんです。直後は落ち込みました。でも今は、「けがをしてしまったアスリートの気持ち」を理解することが出来たこの経験は、スポーツドクターの自分にとっては強みだと言い切れます。これらをバネにして、今後もメディカルサポートにおける活動の幅を拡げていきたいと考えています。もちろん、僕自身も生涯スポーツとして、これから先もずっとバスケを楽しむつもりです!


今回インタビューさせていただいた池田先生のプロフィールはこちら
近隣で開催される
ワールドマスターズゲームズ
2021関西の競技

投稿者紹介
山岡 彩加
ボート競技(Rowing)が大好きな奈良っこです!普段は病院の理学療法士/トレーナー活動をしています。
・日本ボート協会パラローイング委員会 スタッフ
・日本財団パラリンピックサポートセンター あすチャレ!メッセンジャー認定講師
・第23期滋賀県スポーツ推進審議会委員
・一般社団法人ココカラボ「Step+」主任インストラクター
・日本ボート協会パラローイング委員会 スタッフ
・日本財団パラリンピックサポートセンター あすチャレ!メッセンジャー認定講師
・第23期滋賀県スポーツ推進審議会委員
・一般社団法人ココカラボ「Step+」主任インストラクター