下村 繁彦 さん

ローイングを通じた出会い。そこから始まる海外交流

オークランド大会に参加した感想

 「国際ボート連盟(FISA)の世界マスターズ漕艇への参加をきっかけに、さらに複数種目でワールドマスターズゲームズにも参加するようになった。」という、ローイング(ボート)競技者の下村 繁彦さん。ワールドマスターズゲームズへの競技参加だけでなく、自然豊かなニュージーランドへの旅行も楽しみにしていたとのこと。30年ぶりの観光や友人との再会、そして、ローイングを通じた5か所への親善訪問。新たに世界の人との友達の輪ができ、楽しい交流もでき、とても素晴らしい遠征旅行だったそうです。
 開会式も参加された下村さんは、オリンピック同等の素晴らしいアトラクションや行進等に感動されたそうです。
 ボート競技では、男女混成MIX F;4×カテゴリーにおいて、NZの女性たちとの混合チームを結成。結果は銀メダルで、下村さん自身、シドニー大会からの3大会連続の銀メダルを獲得されました。国境を越えたチーム結成は、ワールドマスターズゲームズの特徴の一つとなっています。さらに、水泳の平泳ぎ100mにも参加するなど、ワールドマスターズゲームズならではの複数競技の参加を楽しまれました。

2021年関西大会にむけて

 「オークランド大会では、個人 M F1 ×;は予選落ちで目標の決勝進出ができませんでした。次回2021年関西大会では、この種目でメダルを獲得したいと思います」と関西大会での目標を語る下村さん。個人としてではなく、団体として参加した瀬田漕艇倶楽部としても、「念願の金メダル獲得にむけて、仲間と共に頑張る」と意気込みを語っていただきました。また、オークランド大会では、水泳にも出場した下村さんは、「関西大会では、さらにゴルフなど興味のある種目に複数チャレンジしてみたい。そして、出場するからには、ローイング以外の種目でも、決勝に残る成績を収めたい。」と目標を掲げていらっしゃいます。
 また、ローイングを通して、新たな海外の友人が増えることも期待しているとのこと。ローイングを通じ知り合った多くの海外の友人を日本に招待し、滋賀県で開催されるローイングの大会に臨み、種目によっては、今回のように、海外の友人との混成チームで出場できたらと考えているとのこと。既に、東京オリンピックに出場された2名の友人(シドニー、オランダの友人(約80歳))とダブルの種目で出場することも検討しているとか。
 下村さんからは、「ローイングを通して交流した多くの友人が、日本での大会を今から心待ちにしているそうです。そんな友人たちを日本人として“おもてなし”の精神で迎え、日本での開催を楽しんでもらえるよう、海外親善交流をさらに進めていきたい」とお言葉をいただきました。