岩崎 修平 さん

夢と希望が金メダルへの夢をつなぐ

ウエイトリフティングを始めたきっかけは何でしたか?

体が弱く、幼少期は学校に行けないほど体調を崩しがちでした。大学生になっても体重が49㎏しかなかった私は、社会人になる前に体力をつけようとスポーツに目を向けます。しかし、始める前から体型で負けてしまう競技ばかりでした。

そんな私が出会ったのが、ウエイトリフティング部の先輩です。見学中に折れた半分のシャフトを持ち上げたところ、「君、強いね」と褒めてくれました。勇気が生まれ、体重制の競技ならば自分もチャレンジできると思えたんです。

大学4年間はウエイトリフティングにのめりこみ、その先輩に次いで部のキャプテンを務めました。社会人時代は多忙だったため競技生活から遠のきましたが、先輩との交流は続けていました。

先輩はこの世を去ってしまいましたが、私のなかにウエイトリフティングへの想いは強く残りました。そして競技に復帰したのは、定年退職後です。

競技復帰後、WMGなどの国際大会に精力的に出場されている理由は?

初の国際大会におそるおそる挑戦してみたら、初回から8位に入賞したのがきっかけです。その次の大会からは7位、6位と、どんどん順位が上がっていきました。……種明かしをすれば、競技参加者が一人ずつ減っていって、いつもビリだったからなんですけれど(笑)

前回の2017年にニュージーランドで開催されたWMG2017オークランド大会では、積み重ねの末に銀メダルを獲得しました。今はWMG2021関西で、今度こそ金メダルを獲るという目標に燃えています。

生涯スポーツに取り組んで良かったと思うことは?

競技を再開してからは、自分の好きな目標に向けて歩んでいる実感があります。社会人の頃は個人というより組織で進んできましたし、企業から与えられた目標を目指してきたのかもしれません。

定年退職後、ゼロから好きなことを達成していくことに喜びを感じます。ウエイトリフティングに向かっている自分に、今は自信を持っています。

スポーツを続けていくにあたって、モチベーションになっていることは何ですか?

ひとつは、シンクレアポイントという指標です。世界中のウエイトリフティングのデータをもとに、加齢と共に落ちる体力を加味して現状把握ができる係数が公開されています。こうしたデータを参考にすると、記録低下が年齢によるもの否かを判断できるので、落ち込まずに適切な目標を立てられます。

もうひとつは、同じウエイトリフティングの競技に打ち込む友人たちです。海外の仲間と大会で再会するたびに近況を報告しあうのが待ち遠しいですし、国内の仲間との練習やその後の交流が楽しみでしょうがない。いずれも私の心を支えてくれる大切な存在です。

今後の活動目標を教えてください。

2018年冬に脊柱管狭窄症を患い、しばらく柔軟と軽度の練習を続けてきました。徐々に体を戻していき、WMG2021関西での金メダルに向けてコンディションを整えていきたいです。今は思うように練習ができずもどかしい思いもありますが、夢への扉は開いています。

私は毎朝、“夢と希望”と書かれた湯飲みでお茶を飲んでいます。

100歳まで続けたい。心からそう思いますね。
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