小林 眞由美 さん

人生を変え、歴史を重ね作るスポーツに敬意を

国際大会に参加した中で印象的だったことを教えてください。

オーストラリアで行われたソフトボールの国際大会に参加した時に「Are you enjoying?」と訊かれました。海外選手の多くは、楽しみながら強い。楽しむことを最優先に考えることが印象的でした。私たちのプレイスタイルは、競技を楽しんでいないように見えたようです。

また、英語への抵抗や海外遠征の緊張もありましたが、参加した他の選手から「OHAYOU」と声をかけてくれ、親しくなろうと努めてくれました。交流の大切さを教えてくれた彼らには感謝しかありません。

ソフトボールを通じて各国を見て、どのような印象を受けましたか?

一つひとつの国の歴史を垣間見ることができました。例えば、マレーシアは一定の年齢以上でソフトボールに触れ合う機会はなく、利用できるグラウンドも少ないと聞き、年齢を問わずソフトボールを楽しむ文化は、決して世界共通ではないと感じました。
更に、女性がスポーツを楽しむということが一般的ではない国もあると知りました。チームスポーツの場合、生涯スポーツを続ける土壌が国にあるかどうかは、とても重要だと考えています。

日本でも女子ソフトボールチームを続けていくことは難しくありませんでしたか?

私の故郷は北海道ですが、幼いころは田舎の女子がスポーツをやることは歓迎されていない風潮が強かったです。高校に通いながら働き始めたとき、ソフトボールができる会社を選んだおかげで競技を続けることができました。

女性はスポーツを続けていくことが難しい時代が、日本にもあったんです。そのころは監督も審判も男性しかいませんでした。

私はソフトボールを活性化させたいと思い、女性も参加できる平日のリーグを開こうと自ら審判の資格を取りました。女性審判の存在にたくさんの反論や冷やかしがありましたが、最終的に女性自らが審判するレディース大会が、日本ソフトボール協会の企画により日本で初めて開催されました。

様々な人々の努力や挑戦を重ねた30年間。歴史を経て、日本でもこの土壌ができたのだと思います。

これからスポーツを続けたい女性にメッセージをお願いします。

想いがあるなら前へ進んでほしいです。家庭や周囲の理解に悩むときもあるかもしれませんが、それはスポーツをあきらめる理由にはならないと考えています。

一緒にプレーをする仲間と身体の健康は、“健康な考え方”を支え、どんな状況でも周囲の声を聴ける心を育むと信じています。何よりも大切な心構えの根幹を作るスポーツへ敬意を評し、誰もがスポーツに取り組みやすい社会を共に作り上げられることを願っています。

さらに、お伝えしたいこととしては、もう一点。WMGに参加して多くの海外で同じ競技をする仲間に出会いました。多くのサポートや応援を受けたからこそ、2021年関西で開催されるWMGでは参加するチームをサポートしたいと思っています。

世界中のソフトボール愛好者とソフトボール開催地の滋賀県で会えること楽しみにしています。
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