曽野 政男 さん

陸上を始めて50年、悲願の金メダル

オークランド大会に参加した感想

 「三度チャレンジした世界マスターズ陸上で果たせなかった、悲願の世界一に再びチャレンジしたい」と、ワールドマスターズゲームズに初めて挑戦した曽野政男さん。陸上競技の1500m、2000m障害物、5000m、10kmロードレース、6kmクロスカントリーと陸上競技5種目に出場し、大会2日目の10kmロードレース60-65歳の部にて日本人金メダル第1号に輝きました。
 50年前に陸上を始めた曽野さんは、自衛隊体育学校での特別体育学生や八千代工業株式会社の実業団選手として活躍。世界マスターズ陸上での自身の最高は銀メダル。「悔しい思いがあった」と、これまで以上のトレーニングを重ね、体脂肪率3%台になるまで追い込みをかけたそうです。そして、初めて出場したWMGで悲願の金メダルを獲得。他にも6kmクロスカントリーなど出場5種目のうち、金銀銅の全てを含んだ計4個のメダルを獲得されました。
 さらに、曽野さんにとってWMGは、多くの参加者と交流を深める場でもありました。日本から持ち込んだ日本国旗に現地で出会った参加者にサインとメッセージ、連絡先を書いてもらう活動を行い、大会期間中に1,000人以上と友好を深めた曽野さん。日本国旗を埋め尽くすほど多くのメッセージが集まりました。
 曽野さんからは、「ずっと金メダルを獲ることを目標にしていた。途中で諦めかけていた時もあった。だが、WMGと出会い、金メダルを獲得できたことで夢と希望が持てた。本当に感謝している。100歳を超えるまで、WMGに出続けたいし、周りの人たちに、WMGの魅力を伝えていきたい」というお言葉をいただきました。

2021年関西大会にむけて

 曽野さんが今回のオークランド大会に出場したきっかけは、WMG2021関西大会のことを知ったからでした。オークランド大会で得たことを2021年の関西大会に繋げていきたいと考えているとのこと。
 「ワールドマスターズゲームズは、概ね30歳以上であれば誰もが参加できる大会。参加することによって、私が体験したような、夢・希望・生きがいなどを感じることができる。一人でも多くの人にこの素晴らしさを伝えて、できるだけ多くの人に参加してもらいたい」と願っているそうです。
 「4年後の2021年には、関西の広い地域で開催されるが、まだまだ世間には十分に認知されていない部分がある。今後、自分自身も様々な場面を通じて、WMGのPRを行っていきたい」と関西大会への意気込みを語ってくれました。